Vol.1 ブラック・マジシャン
OCGにおいて
1999年2月4日発売のVol.1に収録された、初代最強カードです。といっても、ブラック・マジシャンが最強の期間は非常に短く、同年3月6日に劇場版先行のSTARTER BOXで青眼の白龍が収録されたことで塗り替えられてしまったのですが…
最近では20th ANNIVERSARY SETで復刻版Vol.1が収録され、ブラック・マジシャンと暗黒騎士ガイアのどちらかが確定で封入されていました。ただし、初期版と復刻版には決定的な違いがあります。
右下のホログラムの有無です。これによって初期版ブラック・マジシャンは価値を保つことになりました。コレクターにとってはありがたい配慮ですね。
原作・アニメにおいて
原作・アニメにおけるブラック・マジシャンは、初代主人公の一人である闇遊戯が最も信頼を置くエースカードです。一部で「原作でブラック・マジシャンがフィニッシャーとなったことはない」といった風説が流れていますが、それはまったくのデマです。「遊闘146 古の石板」病室での城之内とのデュエルで、立派にフィニッシャーを務めています。
遊☆戯☆王 文庫版10巻 262ページより引用
ブラック・マジシャンを貶すにわかにはこれでマウントを取っていきましょう。「それだけ?」と言われたら黙って逃げましょう。
なお、派生系のマジシャン・オブ・ブラックカオスや超魔導剣士ーブラック・パラディンはそれぞれペガサス戦、海馬戦と強敵とのデュエルのフィニッシャーとなっています。
記憶編では、神官マハードが自らの精霊である幻想の魔術師と融合した姿として描かれています。活躍を期待していたのですが、真面目な性格や使命感が空回りしたり、キサラの精霊である白き龍(青眼の白龍)に一撃で石板を破壊されたりと、あまり活躍できていなかった印象です…
一方、原作の続編である劇場版、THE DARK SIDE OF DIMENSIONSでは、表遊戯VS海馬では、罠カードファイナル・ギアスの効果で特殊召喚されてフィニッシャーになったり(海馬のライフポイントが尽きる寸前に中断されたため、もしかしたら海馬の伏せカード、手札等に逆転の一手があったのかもしれませんが)、ディーヴァ戦では神官マハードの姿で登場し、暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ・トリニティを戦闘破壊してフィニッシャーになったりと、大活躍を見せています。
以上です。
遊戯王の原点とも言えるvol.1ブラック・マジシャン、最近はかなり高騰していますが、購入して損はないカードだと思います。